170mmから165mmクランク長に変えた話
今回進撃するのは、クランク長。
タデイ・ポガチャル選手が、165mmクランクを使用していたことは、最近話題だよね。
それまでは、172.5mm、170mmあたりを使っていたようだね。
詳しくは、こちらの記事に書いてあります。
チェックしてみてくださいね。
ポガチャル選手が、165mmクランクを使っているってことは…。
165mmクランクを使えば、ポガチャル選手になれるってことでは…??
鏡見た?
適正なクランク長
そもそも、適正なクランク長ってあるの?
そりゃ、もちろんあるさ。
適正なクランク長の基準(参考値)
男性向けロードバイクの完成車には、170mmのクランクがついていることが多いです。例にももれず、中の人のクランクも170mmでした。
ネット上に転がっている、適正なクランク長の基準は、以下のようです。
- 身長 ÷ 10
- 股下 × 1.25 + 65
- 身長 ÷ 10 - 5
- 身長 × 9.7%
例えば、身長170cmだった時の適正なクランク長を計算してみると、次のようになります。
- 身長 ÷ 10 = 170㎝ ÷ 10 = 170㎜
- 股下 × 1.25 + 65 = 79 × 1.25 + 65 = 163.75㎜
- 身長 ÷ 10 – 5 = 170㎝ ÷ 10 – 5 = 165㎜
- 身長 × 9.7% = 1700㎜ × 9.7% = 164.9㎜
ん~。
こまけぇこたぁいいんだ。強くなれるのかどうか。
そこが大切なんだ。
ええ…。自分から聞いておいて。
強さを求める、速さを求めるためには、こういうとこを詰めていかないといけないのよ。
過去の自分への戒めですが、ただデュラエースを積めばいいってもんじゃあないんですよね…。
SHIMANOのクランク長ラインナップ
みんな大好き、SHIMANOのクランクセットのHPです。
抜粋ですが、ラインナップは次のようになっているようです。
105 R7000 | ULTEGRA R8000 | DURA-ACE R9100 | |
160mm | 〇 | ||
165mm | 〇 | 〇 | 〇 |
167.5mm | 〇 | ||
170mm | 〇 | 〇 | 〇 |
172.5mm | 〇 | 〇 | 〇 |
175mm | 〇 | 〇 | 〇 |
177.5mm | 〇 | ||
180mm |
165mmと167.5mm辺りは、多くの人が必要としているのではないでしょうか。ちなみに、167.5mmは、DURA-ACEのみのようですね。
170mmクランクと165mmクランクの比較
まずは、170mmクランクと165mmクランクの比較をしていきます。ぱっと見の外見や長さの違いを見ていきましょう。
変更したのは、以下のよう。
170mm | 165mm | |
型 | FC-R9100 | FC-R9100 |
歯数 | 11s 52-36 | 11s 52-36 |
シンプルに、クランクの長さだけが変わったんだね。
見た目の違い
どちらのクランクも、一定期間使用したので使用感があるよ!
そこは許してね!
ちゃんと走ってんのね。そんならいいんじゃない。
ちなみに、左が165mmで右が170mm。
まずは、クランクの顔。
当たり前だけれど、そんなに変わるものはないね。
お次は、反対側。
ま、ここも大して変化はないね。
クランク長の違い
続いては、クランク長。
当たり前だけれど、165mmの方がクランク長が短い。
そりゃそうだ。
ちなみに、170mmと165mmのクランクの重さを測ってみたところ、次のような結果に。
・170mm 621g
・165mm 628g
何と言ったらいいのか、誤差の範囲程度でした。といっても、165mmの方が重いのは、なぜでしょう。考えられる理由は、170mmの方を長く使用していたため、摩耗などがあったのかな、と思います。
ポジションの変化
今のところ、ポジションは、5mm分サドルを高くしました。
上記の画像だと、高くした分の5mmは、黄色の長さ分と一致します。後ほど詳しく書きますが、
・170mm 青色
・165mm 赤色
それぞれのクランク一周を線で書いてみたものです。
つまり、下死点にペダルがある時に、5mm分地面からペダルが高くなっている。
ってことなんだ。
ペダルが、5mm分地面から高いんだから、その分おしりの位置も5mm分上げることができるってことね。
サドル高はいじったのですが、それ以外のサドル角度、前後位置はいじっていないです。
165mmクランクのメリットデメリット
次は、165mmクランクのメリットデメリットを素人ながらあげていきます。
どちらかというと、メリットの方が多かったなあ。
へえ。
だからこそ、ショートクランクの流れが来ているんだろうか。
165mmクランクを使ってみた感覚
ざっと以下の感覚がありました。
・使う筋肉が変化
・深い前傾姿勢を維持しやすい
・ダンシングの窮屈感が無くなった
・上死点を通過するという感覚が薄くなった
・トルクをかける→回す という感覚が強くなった
結果的には、165mmのクランクを導入してよかったです。
パッと見るだけでも、肯定的な感覚が多いね。
この感覚の理由は、
165mmのクランクは170mmのクランクより3%速く回る
一方で
165mmのクランクは170mmのクランクより3%重くなる。
ということに影響されるね。
詳しい背景は、以下を参考にしてください。
個人的には、3%の重さは、誤差の範囲に感じました。
165mmクランクの効果を感じたペダリング
165mmクランクの恩恵を感じたのは、特に以下のペダリング。
時計でいうところの9時から1時にかけてのペダリングです。170mmクランクでは、文字通りの「引き上げる」「持ち上げる」という感覚が強かったです。しかし、165mmクランクでは、「ずらす」「スライドさせる」という感覚に変化しました。
そして、この感覚は、1時から3時までのペダリングの楽さにつながりました。図示すると、次のようになります。
ペダリングのストレスがほとんどなくなったんだよね。
絶賛しまくりだね。困ったことはなかったの?
うーん。
挙げるとするなら、よりハムストリングと大殿筋を使うようになったから、心地よい筋肉の痛みが出たくらいかな。
165mmクランクのメリット
ネット上に飛び交っている、165mmクランク・ショートクランクのメリットをまとめてみたよ。
- 上死点での膝の角度にゆとりが生まれる
- ブレやゆがみの少ないペダリングになる
- ケイデンスが上がる
- 運動量が減少する(エネルギー効率が高くなる)
- サドルが高くなるので前傾姿勢をとりやすくなる
- ハンドル落差が出て見た目がかっこいい
ほー。
概ねいいことが多いみたいだね。
参考になりそうなサイトを挙げてみました。
165mmクランクのデメリット
メリットだけでなく、デメリットも見ていく必要があるぞ。
- 170mmクランクと比べたとき、同じチェーンリングに力をかけるために、1.03倍(3%)の力を追加でかける必要がある
- ヒルクライムでトルクをかけずらい
もちろん、これだけではないと思う。
あとは、乗り込んでいって自分の身体で結果を出すことが大切だと思う。
いかがだったでしょうか。今、皆さんが使っているクランクは、どのくらいの長さなのでしょうか。あと、皆さんはクランク長をどのように選んでいますか?
ぜひ意見を聞かせてくださいね。中の人は、このクランク長で2024年の富士ヒルに挑もうと思っています。
また、レポートを書こうと思います。